最近の傾向
高層用給水方式
従来、高層建築物等高い揚程が必要な建物には、高置タンク方式が多く採用されてきました。
近年、躯体構造を含めた建築費のコストダウン、スペースの有効利用等のニーズに対し、機器の信頼性向上により、給水ポンプシステムの採用が主流になってきました。
最近の竣工済あるいは計画中の超高層ビルでは、ほとんどの場合給水ポンプシステムが採用されており、給水圧力により低層階用、高層階用等給水ポンプシステムをゾーン分割する方式が採用されています。
30階程度までは、1~2ゾーン分割方式、40階以上では2~3ゾーン分割方式が多く採用されております。
回転数制御方式(インバータ方式)
従来、回転数制御方式は、中規模建物や大規模建物を対象として、多く採用されてきました。
近年、省エネニーズの高まり及び小型インバータの開発により、小型圧力タンク制御方式から小型回転数制御方式(インバータ方式)へと主流が変化してきております。
実施例 高層用給水方式/回転数制御方式
増圧直結方式(増圧ポンプ方式)
増圧直結方式は、平成7年頃から各水道事業体で本格的に導入開始され、現在では全国主要都市で採用できるようになりました。
近年では、設置台数も年間約1万台の市場となり、給水ポンプシステムの約2割を占める程になってきています。
増圧直結方式