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会長 瀬戸 欣哉

会長 瀬戸 欣哉

 一般社団法人リビングアメニティ協会(ALIA)は、優良住宅部品(BL部品)の開発・普及促進のため1976年に創設されたBL推進協議会を、1990年10月に発展的に改組して誕生し、2012年4月より一般社団法人化いたしました。

 当協会は住宅設備および建材に関わる企業・団体によって構成し、「優良な住宅部品の普及により快適な住生活の改善を図る」という設立目的に沿って、機能的で良質な住宅部品の供給促進と快適な住空間作りのための調査研究及び情報交換を推進しています。

 目下の住宅業界は激動の時代を迎えております。特に省エネルギー分野においては、2050年カーボンニュートラルが宣言され、家庭部門では温室効果ガスの排出量を2030年度までに2013年度比で66%削減するという国の目標が定められました。住宅政策においても、省エネ基準への適合義務化やZEH水準への基準引き上げ、太陽光発電システムの設置促進など、かつてないほどのスピードで改革が進められています。昨今の世界情勢下における資源やエネルギー価格の高騰の影響も相まって、住宅におけるエネルギー消費量削減は喫緊の課題となっております。

 また、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化により、住宅と仕事場の一体化や家族と過ごす時間の増加など、生活スタイルに変化が起こり、人々の価値観や住宅に求める役割も多様化しつつあります。さらには、急速な少子高齢化・人口減少の進行、リフォーム・既存住宅流通等のストック市場の活性化、激甚化する自然災害への対応なども、依然として取り組まなければならない問題として残っており、豊かな未来の住まいと暮らしを支えるため、業界全体がそれぞれ課題解決のための使命、役割を考える必要があります。

 当協会では、住宅部品の性能向上や省エネルギー化を通じて、地球環境の保全や脱炭素社会の実現に貢献してまいります。また、住宅部品のリフォームにより、ヒートショックの予防や良好な温熱環境整備など、健康で快適な住生活が実現できることを普及啓発することで、リフォーム需要を掘り起こし、優良住宅ストックの形成を推進いたします。さらに、2020年10月には「住宅部品×SDGs宣言」を制定いたしました。我々の事業活動が社会課題の解決や住宅産業の持続的発展に寄与することを意識しながら、新たな技術・サービスの実現や、住宅部品の機能安全性の確保に取り組んでまいります。

 また、安全で快適な住生活をおくるためには、住宅部品を正しく手入れ・点検することが重要です。当協会では、住宅部品の長期使用に関する調査研究に努めるとともに、10月10日を「住宅部品点検の日」と定め、点検、補修、交換が適切に行われる文化の醸成を推進してまいります。

 当協会は、「良質な住宅部品の供給・普及」「優良住宅ストック社会実現に向けた貢献」というミッション実現のため、今後も国土交通省をはじめ関係省庁・団体、関係者の方々と連携を強め、会員企業・団体の皆様および社会に必要とされる協会を目指してまいります。皆様からのより一層のご支援、ご協力をお願いいたします。

 最後になりましたが、当協会の理念、ミッションにご賛同頂ける企業のご入会と積極的な活動への参画をお待ちしております。