防犯性
防犯性とは
サッシ・ドアセットの防犯性能とは、工具類等の侵入器具を用いた侵入行為に対して、サッシ・ドアセットが有する抵抗力を言います。
防犯性能の高い建物部品(防犯建物部品)とは
侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、建物の内部に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」と呼びます。各商品ごとに定められた試験を行い抵抗時間が5分以上であることが確認されたものが「防犯性能の高い建物部品(以下、防犯建物部品という)」と定義されています。
防犯建物部品は、「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する
官民合同会議」(※1)の審査を経て、製品品目が公益財団法人全国防犯連合会のホームページ(※2)に公開されています。公表された防犯建物部品には、共通標章として「CPマーク」(※3)が与えられます。
※1.
警察庁、国土交通省、経済産業省が中心となり、平成14年11月に行政、住宅生産者団体、建物部品関連団体等からなる官民を横断した「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する
官民合同会議」が設置されました。
※2.
防犯性能の高い建物部品目録は下記アドレスを参照ください
http://www.cp-bohan.jp
※3.
CPマークは、「防犯」=”Crime Prevention”の頭文字、CとPをシンボル化しています。
防犯建物部品の種類
種類 | 品目 | 問い合わせ先団体 | |
---|---|---|---|
ドア関係 | ドア(A種)(※主として3階建以下の低層住宅用ドア) | (一社)日本サッシ協会 | |
ドア(B種)(※主としてビル・マンション用ドア) | (一社)日本シャッター・ドア協会 | ||
ガラスドア(※主として勝手口用のガラス部分の大きいドア) | (一社)日本サッシ協会 | ||
上げ下げ内蔵ドア(※主として勝手口用のガラス部分が上下に動くドア) | |||
引き戸(※玄関用の引き戸) | |||
ガラス引戸(自動を含む) | |||
窓関係 | 錠、シリンダー及びサムターン | 日本ロック工業会 | |
サッシ | 引き形式のサッシ(引違い、片引き、引分け) | (一社)日本サッシ協会 | |
開き形式のサッシ(開き、たてすべり出し、横すべり出し、突出し) | |||
折りたたみ形式のサッシ(片開き、両開き) | |||
上げ下げ形式のサッシ(片上げ下げ、両上げ下げ) | |||
ガラス | 板硝子協会 | ||
ウインドウフィルム | 日本ウインドウ・フィルム工業会 | ||
雨戸 | (一社)日本サッシ協会 | ||
面格子 | |||
窓シャッター | (一社)日本シャッター・ドア協会 | ||
シャッター関係 | 重量シャッター | (一社)日本シャッター・ドア協会 | |
軽量シャッター | |||
オーバーヘッドドア | |||
シャッター用スイッチボックス |
※FIX窓について
公表対象ではありませんが、下記条件を満たすことにより、侵入防止に有効であるとみなされます。
- 防犯ガラス(防犯建物部品の目録に掲載されたガラス、またはそのウインドウフィルムを貼り付けたガラス)を使用。
- ガラスのかかり代は10mm以上を確保。
- 押縁の構造は「内押縁」を原則とし、「外押縁」とする場合は、ガラス押えをシールとするか、ガラスが容易に外れない外れ止め機構を有する構造とする。
※1 官民合同会議で公表されたガラス、または公表されたウインドフィルムを貼り付けたガラス。
※2 ガラスののみ込み寸法が10mm以上必要です。
※3 窓シャッタ・雨戸は、開放時の防犯性能はありません。サッシ部も防犯仕様とすることをおすすめします。
※4 開閉機構を有するサッシ枠の内法において次の大きさのブロックのいずれも通過が不可能と設定したもの。
- 400mm×250mmの長方形
- 400mm×300mmの楕円形
- 直径が350mmの円