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住宅部品の基礎知識 アメニティCafe *2024年度版

折戸

■安全にお使いいただくために、注意すべき点や危険な事象についてまとめています。

開き戸
引戸
折戸

■扉どうしの指はさみ(※1)

扉の開閉にあたっては、扉どうしのすき間や扉と枠のすき間に手を置かないでください。指をはさんでケガをするおそれがあります。
特に小さなお子様には十分ご注意ください。
また、温湿度環境によって、扉に反りが生じ、すき間が大きくなる可能性があります。ご注意ください。

■衝撃によるガラス(ミラー)破損

ガラス(ミラー)が入っている扉の場合、ガラス(ミラー)に強い衝撃を与えたり、物をぶつけたりしないでください。
ガラス(ミラー)が割れてケガをするおそれがあります。
特に小さなお子様には十分ご注意ください。

■急速な開閉

扉の開閉は静かに行ってください。勢いよく開閉すると、扉が破損したり脱落してケガをするおそれがあります。

■ぶら下がり、もたれかかり(※3)
■取っ手(レバー・引手等)のメッキ剥がれ


扉や取っ手(引手)にぶらさがったり、扉にぶつかったり、もたれたりしないでください。扉が破損したり、脱落してケガをするおそれがあります。
特に小さなお子様には十分ご注意ください。
当て傷や腐食により、取っ手(レバー・引手等)の表面のメッキ剥がれが発生している場合は、使用を中止してください。ケガをするおそれがあります。

※1 

「指はさみ」について折戸と開戸、引戸とで、警告の分類に差を設けた。
折戸については開戸、引戸よりも開閉形態が新しく危険性認知度が低く、発生の可能性が高い事から、より高いレベルの警告表示を適用した。

※3 

福島地裁郡山支部平成7年7月25日判決は、「本件事故は、龍平(筆者注:被害児童)が本件机にぶら下がるなどという、本件机の本来の使用方法とは明らかに異なった行動をとったために発生したと考えられ、このような龍平の行動は、幼児等の遊戯場であれば格別、家庭用電機製品の販売店店舗内においては通常予想される事態を超えているものというべきであるから、被告において、かような事態まで想定した上、本件机を固定して横転の危険性を回避するべき義務まであったとはいい難い」と判示して、子供によるぶら下がり事故について、警告等がなかったことについて損害賠償責任を認めませんでした。ただし、ここでは電気製品売り場であるという事情を重視しており、子供が遊ぶことが考えられる居宅内についてはどう考えるべきかは大変悩ましいところです。

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