設計上・施工上の基本事項、施工の留意点
家庭用ヒートポンプ給湯機の据付工事の際のご注意
電気給湯機の性能を十分に活用していただく為には、正しい設置と、施工が必要です。
詳しくは、各製品それぞれの工事説明書に記載されていますので、工事説明書をよく読んで、正しく工事を行ってください。以下に、得に注意していただきたい設置、施工のポイントを記述いたします。
設置場所
- タンク満水時には非常に重たくなります。基礎のしっかりした場所にすえつけてください。
- 湿気の多いところは避けてください。お風呂の洗い場などには絶対に据付けないでください。
- ガス類や引火物の近くには据付けないでください。
- 保守点検に必要なスペースは必ず確保してください。
- ヒートポンプユニットは屋外に設置してください。通気性の良い場所に据付けてください。
- ヒートポンプ給湯機は夜間に運転しますので、ご近所の迷惑にならない場所に据え付けてください。
基礎工事
- 電気給湯機を屋内に設置する場合は、必ず完全な防水工事を行ってください。
- 設置にはアンカーボルトを使用して、脚を全箇所とも床面に固定してください。
- 高さの高い製品の場合は、転倒防止のために、上面を壁などに固定して頂くことをお勧めします。
配管工事
- 配管径、配管長さは各製品の指定に従ってください。守らないと、お湯の出が悪くなる場合があります。
- 蛇口や浴槽の設置高さは、各製品の指定に従ってください。守らないと、お湯張りができなかったり、逆流やタンクが変形する場合があります。
- 管内のお湯の温度低下防止や、凍結防止のため、すべての配管に保温工事を行ってください。
- 凍結事故を防ぐため、地域の実情に合わせて、凍結防止ヒーターを巻きつけるなどの凍結防止処置を行ってください。
電気工事
- 引き込線工事方法は、所轄の電力会社の指導に従ってください。
- 電源を接続する前に、電気設備に関する技術基準および内線規程に従った、D種接地工事をしてください。
- ブレ―カー容量および電源線の太さは、内線規程に定められたものを使用してください。
法的制約や関係指針について
- 電気給湯機の設置・施工は関係の法的制約や関係指針を遵守して実施してください。
- 電気工事は、電気設備に関する技術基準および内線規程に基づき、指定工事業者が施工してください。
- 配管施工に当っては、当該水道局の条例に基づき、正しく行ってください。
取扱い業者の方へ
家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブックについて
騒音など防止を考えた家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブックを作成いたしました。
家庭用ヒートポンプ給湯機の販売・据付けに携わる方が、お客様に家庭用ヒートポンプ給湯機の
導入をご提案いただくときに参考にしていただければ幸いです。
パンフレットをe-bookでご覧いただけます。
(e-bookからPDFでダウンロードできます。)
http://www.jraia.or.jp/product/heatpump/t_guide.html
家庭用ヒートポンプ給湯機の転倒防止対策について
大規模地震による給湯設備の転倒・移動の被害を防止するため「建築設備の構造耐力上安全を
定める件(平成12年建設省告示第1388号)」が12月12日付けで改正されました。
平成25年4月1日以降、給湯設備の設置時にはこの告示に従い設置いただくこととなります。
- 国土交通省告示第1447号 告示(平成24年12月12日官報号外270号)
- 告示改正に関する日本冷凍空調工業会からのお知らせ