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住宅部品の基礎知識 アメニティCafe *2024年度版

結露発生を抑えるために 【断熱編】

結露は、室内空気の露点温度より冷たくなったところに発生します。ということは、露点温度より冷たくなる所を少なくすれば、結露も抑えることができるようになります。ここでは、温度を下げないための有効な断熱対策をご紹介しましょう。

POINT1

断熱サッシの使用

断熱サッシは、外気の冷たさを室内側に伝えにくくします。窓枠やサッシの室内側表面温度を下がりにくくすることで、結露の発生を抑えます。

断熱サッシの使用 断熱サッシの使用
結露が発生する温度と湿度の関係

結露が発生し始める温度を露点といい、下図の湿り空気線図で求めることが出来ます。
例えば、温度(乾球温度)20℃、相対湿度60%の空気は、湿り空気線図上の交点Aで示されます。この空気を冷却すると飽和状態(相対湿度100%)のB点に達し、露点温度は約12℃となります。これ以下の温度になると結露が発生し始めます。

湿り空気線図

出典:日本サッシ協会BASIS2016

断熱サッシ 一般アルミサッシ
各部位の温度が12度以上なので結露しない。 各部位の温度が12度以下のところで結露が発生する。
断熱サッシにはこんなメリットもあります
窓付近で冷えた空気が床に流れる現象(コールドドラフト)が減少するため、足元の寒さを抑えます。 足元が暖か 冷気の幅射が減少するため、窓まわりの冷え冷え感を抑えます。 窓まわりが暖か
point2

建物の断熱化

残念ながら、どんなに高性能の断熱サッシを使用しても、サッシだけで結露の発生を防ぐことは出来ません。

では、断熱サッシは結露対策に何も効力を発揮しないかというと、そうではありません。断熱サッシは『結露の発生を抑える』という意味で、一般サッシよりも優れているのです。
しかし、せっかく住まいやサッシを断熱しても、結露が起きにくくなるような『暮らし方』をしなければ、効果は期待できません。

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