維持管理について
いつまでもお使いいただくためには、定期的な維持管理が必要です。
給水タンクは、耐震性を持っているだけでは、十分に機能を果たせません。給水タンクに不可欠な第一の機能は、いつでもいつまでも「水」を安全に貯め続け安定供給することです。 この機能を維持するためにはビル衛生管理法や建築基準法などによる衛生面での管理だけではなく、給水システム全体を視野に入れた総合的な維持管理作業が必要です。
維持管理・清掃について
給水タンクの維持管理(保守点検)・清掃については、水道法などで年1回以上の定期的な保守点検が義務づけられています。給水タンクの維持管理を怠りますと、水質の悪化や安定供給する機能を損なう恐れがあるなど、トラブルの原因となることがありますのでご注意ください。 なお、保守点検・清掃作業は、専門的な知識・技術・用具などが必要となりますので、各メーカー指定の維持管理会社か、専門業者へご依頼ください。
耐震診断と改修について
1995年(平成7年)から施行された「建築物の耐震改修促進に関する法律」により、既設建築物と同様に給水タンクも耐震診断を実施し、新耐震基準に適合しないものについては、耐震改修が必要となり、関係省庁では給水タンクの耐震診断は各メーカーで確認するよう指導しています。
おわりに…
直結給水方式の普及が促進される中で、給水タンクの重要性・必要性を再度、認識する必要性があると考えます。具体的には、緊急時の水確保、供給体制です。地震、あるいは突発的な停電・干ばつ・風水害など、ライフラインとしての機能が失われたとき、生活用水の確保は絶対的なものがあります。特に、最近、発生した新潟県中越沖地震においても、水道が遮断され、「水…困った」と新聞に掲載されたように住民が水の確保に苦労したことでした。 水道水の主用途が飲料用から生活用水へ変化している中で、今後とも給水タンクには重大な役割があると言えます。