機能(標準仕様)
(注) メーカーにより適用できる機能は異なる場合があります。
乗合全自動運転
のりば呼びとかご呼びが同時に多数登録でき、かごは走行方向と同じ方向の呼びに順次応えて停止していき、全ての呼びに応え終わると自動的に反転して反対方向の呼びに応えて走行する運転方式です。
(のりば呼びとは: エレベーターホール(のりば)の操作ボタンを押すこと。)
(かご呼びとは: エレベーター内(かご操作盤)の行先階ボタンを押すこと。)
戸開走行保護装置
のりば戸が開いているときにはかごが動かない構造となっていますが、万一のりば戸が開いている状態でかごが動き出した場合に、かごを安全に停止させるための「戸開走行保護装置」が付いています。同時に、通常のブレーキが故障した場合でもかごを確実に停止させるため、ブレーキを二重化しています。
地震時管制運転
地震時に初めに伝わってくる初期微動(P波)を検知し、地震の主要動(S波)が伝わる前にいち早くエレベーターを最寄階に停止し、乗客を安全に避難させます。その後、主要動(S波)が小さい場合は、自動的に運転を再開させます。
停電時自動着床装置
停電を検知した場合に動力電源をバッテリーに切り替え、自動的に最寄階まで走行させ待機させます。
自家発電設備のない建物において、停電時のかご閉じ込めを低減します。
かご内停電灯
停電時には、かご天井等に設置した停電灯が自動的に点灯します。
異常時の戸繰り返し開閉動作
万一、のりば戸の異常やしきいの異物などで、戸が開ききらないときや閉じきらないときなど、それをすばやく検知し、戸の開閉を繰り返し行います。
防犯窓
防犯を目的として、かご戸及びのりば戸にガラス窓を設けています。
照明自動休止機能/換気扇自動休止
かごが停止後、一定時間経過しても呼びがない場合は、天井照明及び換気扇を自動的に休止させ、消費電力の節減をはかっています。
いたずら呼びキャンセル機能/反転時呼び一括キャンセル機能
いたずらなどで押された不必要なかご呼びがある場合、いったん全登録をキャンセルします。
また、ご利用の方が全員降りた後の反転時、残っているかご呼びも自動的にキャンセルするなど、ムダ運転によるイライラや電力の浪費を防ぎます。
気配りアナウンス機能
満員時や異常時に、かご内の乗客にタイムリーなメッセージを放送します。例えば、エレベーターが満員になった場合には「満員です。最後の方は降りてください。」、地震や火災などの管制運転時には、「ドアが開いたら降りてください。」と放送します。