既設のインターホン設備(システム)の更新について
インターホン設備(システム)は、ご家庭や集合住宅および病院・高齢者施設等でご愛顧いただき、多目的にご活用いただいております。
しかし近年、設備(システム)は高度化・複雑化され、日ごろの保守・点検をもってしても他の設備機器と同様、その機能と性能の信頼性の維持には、経年的な限界を避けて通ることはできません。例えば、テレビ付インターホンでは高電圧回路やスイッチング電源が採用されたり、集合住宅用・病院用インターホンシステムでは、コンピュータ制御回路や他のネットワークとの連動などをおこなって安心・安全を担保としており、更新時期が遅れると不測の事態を招くおそれがあります。したがって設置後一定期間を経過したときに設備(システム)の更新をしていただくことが望ましくなります。
インターホン工業会では主要インターホン設備(システム)について、調査研究等に基づいて考察し、設置後の変更を必要とするおおよその期間を下記のように設定しています。
[1]主要インターホン設備(システム)の更新時期
主要インターホン設備(システム) | おおよその更新期間 |
1.一般住宅用(家庭用)インターホン 2.集合住宅用インターホンシステム 3.病院用・高齢者施設用インターホンシステム |
10年※ 15年※ 12年※ |
※)予算計画は長期修繕計画を立案する時に参考期間としてお使い下さい。
※)設置後の更新を必要とするおおよその期間であり、品質保証・修復対応等の期間ではありません。
[2]期間設定上の条件
1.適切な保守の実施により消耗部品等の点検・交換が実施されていることとします。
2.設置環境において、風雨、塩分、腐食ガス等の影響を受ける場所、その他著しく環境の厳しい場所に設置される場合、上記の更新期間は短くなる場合があります。また、インターホン設備(システム)に付随するパソコン、プリンター等は本更新期間の適応外ですので、適宜更新をお願いいたします。
3.本調査研究は、各社の過去の修理データを基に統計的処理(ワイブル解析)をおこない、主な部品の耐久性能等を検討して、おおよその更新期間を設定したものであり、各設備(システム)ごとに一律適用するものではありません。