遮音性とサッシの構成例
遮音性とは
遮音性とは室外から室内へ侵入する音、室内から室外へ漏れる音をどれくらい遮ることができるかを表す性能です。
室外騒音レベルからサッシ・ドアセットの遮音性能値を差し引いたものがおよその室内騒音の大きさとなります。(人間の耳が感ずる音の大きさとほぼ同じ大きさで表示される騒音計で測定した場合。)遮音性は、周波数ごとにどれくらい音を遮ることができるかを基準とした等級で表わし、周波数毎の測定値はdB(デシベル)で表わされます。
遮音性にはJIS A 4706: 2021(サッシ)、JIS A 4702: 2021(ドアセット)の規定により、下表の等級に分類されています。
判断基準:125Hz~4000Hzの16点における音響透過損失が、遮音等級線に対して、次のa)又はb)のいずれかに適合しなければならない。
- 125Hz~4000Hzの16点における音響透過損失が、全て該当する遮音等級線以上であることとする。ただし、各周波数帯域で該当する遮音等級線に満たない場合でも、満たない値の合計が 3dB以下の場合は、その遮音等級とする。
- 全周波数帯域において、次の式によって音響透過損失を換算し、その換算値(6点)が該当する遮音等級以上であることとする。
出典:日本サッシ協会 BASIS 2021
サッシの構成例(引違い窓)
T-1、T-2 | T-3 | T-4 |
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単板ガラスや複層ガラスで遮音性T-1、T-2の対応が可能です。複層ガラスでT-2確保の場合は内外のガラスを異厚にする必要があります。 | 1重サッシでのT-3仕様は防音合わせガラスの仕様が必要です。 | T-4仕様は2重サッシでの対応が必要です。 |