Ⅰ 良質な住宅部品の供給・普及

（１）環境・健康に配慮した住宅部品の供給・普及

住宅の省エネ化、良好な温熱環境整備等に資する住宅部品の調査研究、開発、供給、普及に努める。特に、普及に際して消費者認知の促進、事業者の知識・スキルの向上を図る。

（２）住宅・住宅部品に関わる新たな課題への対応

働き方改革、自然災害に対するレジリエンス向上など、新たな課題に対応する新しい技術・サービスの情報を収集し、課題解決に貢献する住宅部品の研究に取り組んでいく。

Ⅱ 「住宅部品の点検」を核とした優良住宅ストック社会実現への貢献

（１）安全安心な住宅部品のあり方の追求

住宅部品の点検促進活動をさらに進化させるとともに、IoTやAIなど新たな技術動向をふまえつつ、ユーザー視点に立って、長期使用における安全安心な住宅部品のあり方について研究する。

（２）適切な維持管理（点検）からリフォームへつなげる仕組みの構築

関連団体と連携し、点検の実態を把握するとともに、居住者への情報提供を通じて、定期点検から故障する前の取り換えを促進する。
さらに、修理・修繕からリフォームにつなげる提案を行い、良質な住宅ストックが適切に維持管理される社会の実現を目指す。

Ⅲ 情報発信・政策提言・提案の強化

（１）政策提言、市場基盤構築につながる提案の強化

行政・関連団体との連携を強化し、政策提言や提案を積極的に行う。

（２）情報発信の強化

より多くの消費者の快適な住生活の実現につながるよう、調査研究や住宅部品に関するデータの提供、協会サイトや会誌などの媒体を活用した情報発信を積極的に進める。

※重点活動項目に関連付けた SDGs のアイコン（目標ごとのシンボルマーク）は、現時点で関連すると考えられるものを掲載。今後、毎年度の事業計画の立案過程などで追加されることがある。

（一財）ベターリビングの取組（BL-bs部品の再構築）

ベターリビング（BL）では、優良住宅部品認定制度において、社会的要請への対応を先導し「より良い社会の実現に寄与する特長」を備えた住宅部品を社会貢献優良住宅部品（以下、BL-bs部品）として付加基準を定めて認定しています。
　BL-bs部品の枠組みを、SDGsを拠り所として判りやすく整理し、「BL-bs部品」の普及がSDGsの達成につながる仕組みづくりを進めています。

BL-bs部品が社会に貢献するテーマ

●環境にやさしい生活に寄与する特長

①環境の保全に寄与する特長

・目標7：エネルギーをみんなにそしてクリーンに

＜品目：ガス給湯機（潜熱回収型）、太陽熱利用システム、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム 等＞

・目標15：陸の豊かさも守ろう

＜ブルー＆グリーンプロジェクト：ガス給湯機（潜熱回収型）、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム＞

・目標6：安全な水とトイレを世界中に

＜品目：便器（超節水型）＞

・目標13：気候変動に具体的な対策を

＜品目：サッシ(断熱型)、断熱改修用内装パネル(壁・天井)ユニット 等＞

②優良な住宅ストックの形成・活用に寄与する特長

・目標12：つくる責任つかう責任

＜品目：改修用サッシ、改修用玄関ドア 等＞

●安心安全な生活に寄与する特長

③高齢者・障害者を含む誰もが安心して生活できる社会の実現に寄与する特長

・目標10：人や国の不平等をなくそう
・目標11：住み続けられるまちづくりを

＜品目：ドアクローザ（引き戸用）、住宅用火災警報器 等＞

④防犯性の向上に寄与する特長

・目標11：住み続けられるまちづくりを
・目標16：平和と公正をすべての人に

＜品目：玄関ドア、面格子、玄関ドア用錠前 等＞

⑤健康的な生活の実現に寄与する特長

・目標3：すべての人に健康と福祉を

＜品目：宅配ボックス＞

⑥防災、減災に寄与する特長

・目標13：気候変動に具体的な対策を
・目標11：住み続けられるまちづくりを

＜品目：防災安全合わせガラス＞

●新たな社会的要請への対応に寄与する特長

⑦家事及び労働の負担軽減に寄与する特長

・目標８：働きがいも経済成長も

＜品目：自動浴槽洗浄システム、宅配ボックス＞

優良住宅部品認定制度ハンドブックはこちら

BL部品のうち、下記に記載した社会的要請への対応に先導するような特長も有する住宅部品を、BL-bs部品(社会貢献優良住宅部品)(BL-bs:Better Living for better society)として付加基準を定めて認定しています。このBL-bs部品の認定、普及を通して、より良き社会、より良き住まいづくりを進めるとともに、持続可能な開発を経済、社会及び環境という三つの側面から実現するため、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献していきます。