file-text-o file-pdf-o file-word-o file-excel-o file-powerpoint-o sticky-note-o clone
会長 内藤 弘康

会長 内藤 弘康

 一般社団法人リビングアメニティ協会(ALIA)は、1976年に設立された優良住宅部品(BL部品)の開発・普及促進を目指すBL推進協議会を、1990年10月に発展的に改組して誕生し、2012年4月に一般社団法人として法人化されました。住宅設備および建材に関わる企業・団体が力を結集し、「優良な住宅部品の供給・普及と、住宅部品の点検を核とした優良住宅ストック社会実現への貢献」を目指し、住宅部品・住空間に関わる様々な活動を進めています。

 昨今の住宅業界では、解決すべき多くの課題を抱えつつ大きな変革期を迎えていると認識しております。ロシア・ウクライナ、中東など世界情勢の不安定要因は、資材・エネルギーコストや輸送・物流コストの高騰などをもたらしています。国内では、能登半島地震被災地の復旧・復興が続いておりますが、気候変動含めて激甚化する災害への備えは急務です。
 気候変動問題への対応は世界共通の課題となり、日本においてもグリーントランスフォーメーション(GX)やカーボンニュートラル実現に向けて高い目標が定められています。住宅・建築物においても、住宅省エネ基準の適合義務化やZEH対応、既存住宅の省エネ改善等省エネルギーの徹底や、再生可能エネルギー導入拡大など、国の施策が強く進められています。
 住生活においても、在宅勤務や働き方改革、家事負担軽減など新たな生活様式から生まれるニーズへの対応が強く求められています。多様化する価値観に応えるため、新しい技術・サービスの実現や住宅部品の機能・安全性の向上が重要なテーマです。
 従来からの課題である少子高齢化・人口減少の急速な進展、リフォーム・既存住宅流通等の住宅ストック活用型市場への転換、自然災害に対するレジリエンス向上などに加えて、生産・物流現場における人手不足・労働環境改善の問題、子供の貧困問題などの社会課題も顕在化してきています。業界の果たすべき役割と責任は、とても大きいと考えます。

 このような状況の中、当協会では部会や委員会等を中心とした事業活動を展開しております。住宅部品の省エネ性能の向上を図りつつ、良好な温熱環境整備やヒートショック予防など、健康で快適な住生活の普及を推進し、リフォーム需要の喚起や優良住宅ストックの形成を促進し、社会ストックとして質の高い住宅部品・住空間づくりと脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
 2020年に制定した「住宅部品×SDGs宣言」に基づく「こども応援プロジェクト」などの事業活動が、社会課題の解決や住宅産業の持続的発展に寄与することを意識しながら、安全・安心で快適な住生活の実現を目指してまいります。
 安全・安心で快適な住生活実現のためには、住宅部品について適切なお手入れや点検を行い、良好な状態で使用することが重要です。当協会では10月10日を「住宅部品点検の日」と定め、住宅部品の使用や利用に関する調査研究やシンポジウムを通じた情報発信により、お手入れや点検の意識や価値観を広く普及させる取り組みを行ってまいります。

 当協会は、国土交通省をはじめとする関係省庁や団体、関係者の方々との連携を強化し、会員企業・団体の皆様や社会から必要とされる存在を目指してまいりますので、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
 最後に、当協会の理念やミッションにご賛同いただける企業のご参加と積極的な活動へのご参画をお待ちしております。